■世界のこと(8)

■世界のこと

旧ソ連から米国に選手が入ってきましたね。それで米国人のトレーナーについてやりますよね。じゃあ旧ソ連の選手が米国化するかといったらそれとは反対の現象が起こったのです。米国のトレーナー達が旧ソ連のボクシングの良いところを取り入れてガードを上げるボクシングになったのです。それはゴロフキン、Lヘビー級のベテルビエフ、コバレフ、ビボル。ああいった選手が米国のトレーナーとは違い、本来持っているスタイルで戦わしているでしょう。それでみんなガード上げだしたり、バランスが良くなったり、ストレートの打ち方もクロスでなしにストレートで打つようになったのです。だからお互い相互に影響しあっているのです。だから選手は米国のトレーナーの感化を受ける、米国のトレーナーたちは旧ソ連の選手達のボクシングの感化を受けているのです。

キューバの選手でアメリカにきて結構伸びていない選手がいるのですよ。今まで共産圏の中にいて厳しかった。それでアメリカに来てお金も入ってくるし楽園ですよ。それで遊ぶのです。その中で伸びる選手は伸びますけれど、自分を律せない選手は結構大成していない選手もいるのです。

中南米の選手で小林弘選手と戦ったアントニオ・アマヤとか、具志堅と戦ったハイメ・リオスとか、そういった選手はナチュラルにフットワーク使うんですよね。日本の選手がフットワークだといって意図してフットワーク使うでなしに、もう自然の動作としてリングを滑るような動きをするのですね。

メキシコのティファナの選手を日本に呼ぶ時、アメリカ経由すると航空運賃が安いのですよ。ところが通過ビザというのをアメリカ政府がメキシカンに出さないのですよ。だからわざわざメキシコシティにきてメキシコシティから成田にくるルートになるのですね。

ガーナというのは強いチャンピオンを出してますね。デビッド・コティ、アズマー・ネルソン、ナナ・コナドゥ、アイク・クォーティ、アルフレッド・コティ、ジョゼフ・アグベコ、ジョシュア・クロッティ、アイザック・ドグボエ。それに続けば9人目になりますね。(ラミレスvsアメド)

ベネズエラの選手はだいたい技術志向、テクニシャンが多いのです。ところがメキシコのティファナでずっと居住していてメキシカン的なアグレッシブさ、攻撃的な面も鍛えあげてますね。(ホセ・ウスカテギ)

確かタイではウェルター級の世界チャンピオンは出ていないのですよ。Sライトはセンサク・ムアンスリン、3戦目で世界をとった選手がいましたけどね。(マティセvsキラム)

今グローブに絶縁テープを巻いているでしょう。あれカルフォルニアの特徴・慣例ですね。あれすると水に対して強いからテーブ解けないのですよ。なぜほどけるかというと結局水で粘着力が弱まってそれでほどけていくのです。

トライシクルといったらフィリピン行かれた方はわかると思いますけど乗合の三輪車ですよね。あれにたくさん乗るのですよね。それを運転して生計を立てていたらしいですね。(ジェネシス・カシミ・セルバニア)

ボクシングの歴史を辿るとブラックリストに載っていた国が2つあるのです。1つは南アフリカ、これはアパルトヘイト、人種差別です。もう1つはスウェーデンで長くにボクシングを禁止していたのです。再開はされたのですけどかなり長く続きましたね。

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