■世界のこと(9)

■世界のこと

新日本木村ジムの上山選手に同行してアルゼンチンにフリオ・セサール・バスケスとの試合で1週間ほどいたことがあるのですよ。その時にリングで選手たちペアボクシングでブロッキングワークをよく練習するのですよ。ああこれがアルゼンチンの選手のディフェンスの土台だなとわかったのですよ。

アメリカのミリタリーシステムというのは4つに分かれていて、アーミー(陸軍)、ネイビー(海軍)、エアフォース(空軍)、マリン(海兵隊)、だからヘリングはマリン海兵隊の出身なのですね。(ジャメル・ヘリング)

ボクシングの歴史を辿るとブラックリストに載っていた国が2つあるのです。1つは南アフリカ、これはアパルトヘイト、人種差別です。もう1つはスウェーデンで長くにボクシングを禁止していたのです。再開はされたのですけどかなり長く続きましたね。

ちょっとスウェーデンについて話しをしましょう。スウェーデンの最初のチャンピオンはインゲマル・ヨハンソンですね。当時世界ヘビー級チャンピオンだったフロイド・パターソンから1959年に奪って、まあタイトル取り返されたのですけどね。その後はバドゥ・ジャック、そういった選手がいますね。

日本の白井義男さんからタイトルを奪ったパスカル・ペレスこれがアルゼンチン最初のチャンピオンですね。それでカルロス・モンソンとか、マルコス・マイダナといった色んな選手が出てますけどね、テクニシャンとハードパンチャータイプがいますね。

最近大谷選手が出てきたので大リーグの試合を観ることが増えたのですね、そしたらドミニカの選手多いですね。それとベネズエラ。ドミニカ共和国は結構みんないい身体して身体大きいですよね。上の方のミドルとかそういうクラスでドミニカ共和国出身の選手が近い将来旋風が吹くかもしれませんね。

アルゼンチンのサッカーというのは非常に攻撃的なのですね。それで男っぽくてそういうかつてのテクニシャンから世界に出て勝つためにはフィジカルな強さ、それからパンチの強さが必要なのです。そうして出てきたのがファン・マルチン・コッジでありフリオ・セサール・バスケスなのです。

イギリスのトレーナーというのはディフェンスをうるさく言いますね。だから自分の選手を打たれないような選手に育てることを強調しますよね。力点を置きます。(シェラーズvsピト)

4,5年前に中国でIBFの総会があったのですよ。その時にゲストにタイソンとロイ・ジョーンズが来てて、我々一緒に万里の長城に登ったのです。それで中国人の人たちはタイソンはみんな知っているのです。みんなロイ・ジョーンズは知らない。ロイ・ジョーンズが可哀想だったですね。

ラスベガスなんかでは積極的にジャブついて試合をつくっていっている方にポイントが振り分けられるのがありますよね。(A・マロニーvsフランコ)

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