■ボクシング知識(1)

■ボクシング知識

パンチのダメージというのはPPVと言うのです。Pはパワー(力)なのです。2番目のPはプレシジョン(精度)なのです。Vというのはボリューム(手数)なのです。これで相手に与えたダメージが出るのです。

ボクシングの顔面の急所というのは顎の先端(チン)、顎の横(ジョー)と言いますけど、実は他にもあるのです。目なのです。目にくったパンチというのは効くのです。だから目は打たせてはいけないし、あるいは攻撃目標としてジャブで相手の目を打つというのは効くのです。

これだけ打たれてダウンもありますからフォンファラはダメージはある。ところが手数少ないからスタミナは残っている。一方スティーブンソンは打ち疲れがある。ここで考えなくてはいけないのはあんまり自分だけ打って相手がスタミナ残っている状態というのは危険なのです。甦ってくる可能性があります。

今のカットマンのワセリンのぬり方は上手く無いのですよ。あんなにベタベタぬってしまうと相手のグローブにワセリンが付いてそれが次のパンチで自分の目に入ってくるのです。海外のカットマンはワセリンをぬればぬるほど止血効果があると勘違いしているセコンドが多いのです。

またテレビ局が積極的にサポートしてくれないとマッチメイキングが遅くなるのです。「自分は世界タイトルを早くやりたい」と言っても人気の無いスタイルだとなかなか世界タイトルが実現しにくい時がありますね。

軽量級だったらヘッドスリップしたりフットワークで小粋に避けたりするのですが、ヘビー級は要は相手のパンチを殺せば良いのです。それで最後は倒しきれば良いのです。それがヘビー級の面白さなのです。

ボクシングにはことわざがあるのですね。「Anything can happen in the ring」、リングの中では何が起こるかわからない。ボクシングのリングというのはビックリ箱みたいなところで、「こんな事が起こるの?」という事が起こるのです。

パンチを受けた時にダメージを全身に避雷針のように流すのはやっぱり関節の柔らかさなんです。フロイド・メイウェザーがシェーン・モズリーにあれだけ強いパンチを受けても倒れなかったでしょう。あれは多分関節の柔らかさなんです。それと逆のロジックで今日のマルチネスは関節の柔らかさが無かった。

まぁノックダウンのダメージというのはフィジカルなダメージもあるのですけどブレーンのダメージもあるのです。頭なんですよ思考能力。読みがぼやっとしてこうしたらいけないというパンチをもらってしまったり、ここで何をしないといけないかそれがダメージによって判断出来ない場合があるのです。

出血がまゆげとまつげの間なんです。あそこは止まりにくいのです。私もカットマンしてましたから。まゆの上だったら後ろが硬いので止めやすいのですけど、あそこは押さえられないのです。あまり強く押さえると目が痛くなって目が見えなくなりますよ。

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