ホルヘ・リナレス(2)

ホルヘ・リナレス

リナレスは時々右にダッキングするのですね。あれはそのパンチで終わるコンビネーションだったら右へダッキングするのもいいのですけどその後に左アッパーまた右の打ち下ろしなんかがくるとその位置に頭をおいておくのは良くないのです。

時々リナレス横向きますね、あれ悪い癖ですね、余裕あって蟹の横歩きみたいなことを。昔エドウィン・ロサリオもあれやったのです。あれやった後というのはパンチくうのですよ。やっぱり相手を見ておかないといけないのです。

専門誌にロングインタビューがあってそれ読みましたけど、リナレス選手意識的に無駄な動きを省いて、ペース配分、その省エネボクシングを考えているらしいですね。(リナレスvsアブドゥラエフ)

まあ非常に纏まっているな、天賦の才、才能と言いますかね、非常にバランスがいい、スピードがある、勘がいい、パンチもある。末恐ろしい選手になるなという感じがしましたね。(ホルヘ・リナレス)

リナレスに1つ欠点があるのですよ。スウェーバックして反って身体を残すときがある。そこでトンとされてサルガドとかに負けたのです。今はもうなおったのですけどね、その癖が出ないことですね。スゥエーバックしたらすぐに頭の位置を変えるのです。(ホルヘ・リナレス)

ゴロフキンvsカネロみたいな強打戦も面白いですが、このような技術戦、テクニシャン同士の戦いというのもボクシングの面白さですね。途中の展開でコーチ達が指示して虚々実々に戦い、そういうのが面白かったですね。(リナレスvsキャンベル)

早いラウンドにダウン取ったことで化学変化(ケミストリー)ですよ。本来もっと前に出てきてリナレスがカウンター取れてパンチ当たるはずだったのが、向こうが防御的に戦ったのでやりにくくなって、下がりながらもこちょこちょしたパンチがポイント稼いで接戦になってしまった。(リナレスvsキャンベル)

今のトリプルスウェイバックですね。身体のバネ使って。ああいうのもリナレスだから出来るのですね。(リナレスvsキャンベル)

アメリカの専門誌リングマガジンで毎年「ボクシングの現況」という特集を組んでいるのですが、ライト級でマッチメイカーの夢のファイトに「ホルへ・リナレスvsマイキー・ガルシア」を挙げているのです。

日本のボクシングファンの皆さんはリナレスの試合をみていると思いますけど、なぜいい選手か。リナレスはバッティングしないじゃないですか。目切らないですよ。それだけバランスが良い、打たせないですね。日本で良い見本を見せてくれたし、これからも見せてくれると思いますよ。(ホルへ・リナレス)

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