12ラウンドのチャンスにマロニーが出すべきパンチはアッパーですよ。ここで右アッパーをもっていったらもっと武居選手効いていたと思います。ところがアッパーを打つことを忘れているのです。(マロニーvs武居)
相手側のコーナーが考える事を考えないといけない。ポイントは負けている。倒さないと勝てない。当然出てくるでしょう。だから武居コーナーのセコンドは相手が出てくると思わないといけない。そしたら指示は何ですか。やっぱりカウンターを取っていけと、これまで取っているポイントを守るということです。(マロニーvs武居)
ポイントは負けている、もう11ラウンド、それなのにマロニーは左周りをやっている。逆でしょう。こっちへ周って右を当てていかないといけないのです。それは武居選手の左が強いからあの左から本能的に遠ざかろうとしているのです。(マロニーvs武居)
「こんなに左アッパーを多用するサウスポーというのはファン・マルチン・コッジ的ですよね。コッジ知ってる?(小泉)」「コッジ?(武居)」「ファン・マルチン・コッジ、アルゼンチンで、まあテープ観てみると俺に似てるなあと思うかもしれない(小泉)」
今ボクシングで欠陥があるとすると打ち終わりのガードの戻りが遅い。手が残ってしまっているのです。あれもっとしっかりガードして打ってくる選手だったらあそこを突かれますよ。(武居由樹)
随所にトリッキーさが出てますよね。顎が上がってますよね。ところがフォームとしては良くないけれど身体全体のバネで持っていっているという意味では強さが出ているのです。そういう意味ではハメド的なのです。(武居由樹)
武居選手の強さはなんか当て勘がある。だからえーって思うような当たり方で相手が倒れる。ちょっとボクシングのリズムじゃないのです。なんかちょっと変わっているのです。だからあれは武器でしょうね。(武居由樹)
裏話なのですけどブルーノ・タリノとやったのですよ、馬力があって強くてタフだったのですが、最後TKO勝ちしたのですけど、控室で「今までこんな強いパンチ受けたことない、頭が割れるようだ」と言うのです。それを同じジムで同門だから「気をつけろ」と言ったのだと思います。非常に警戒してましたね。(マロニーvs武居)
7戦目でやったロニー・バルドナド、左のロングアッパーで倒したのですけど、ファン・マルチン・コッジのラティゴパンチ、鞭のようなパンチですよ。だから後でスローで観たらナックル返しているのですよ。控室で聞いたら「ものすごい効いた」と言ってましたね。(武居由樹)
私8戦のうち4試合の外国人選手とのマッチメークしたのですけど各々負けた選手がなんと言っていたか、見えないパンチとか、意外な角度からパンチ伸びてくるとのこと。やっぱり身体のバネがあるんでしょうね。(武居由樹)