
我々は結果を知って観ているわけですけど、この試合を組んだ大橋会長は偉いですよ。この武居選手でマロニーと世界組んだのは勝算あったのでしょうね。試合前の予想も決して武居選手有利ではなかった。そこで強行して勝ってしまう。ぶつけたマネージャーが偉いですよ。(マロニーvs武居)

12ラウンドのチャンスにマロニーが出すべきパンチはアッパーですよ。ここで右アッパーをもっていったらもっと武居選手効いていたと思います。ところがアッパーを打つことを忘れているのです。(マロニーvs武居)

相手側のコーナーが考える事を考えないといけない。ポイントは負けている。倒さないと勝てない。当然出てくるでしょう。だから武居コーナーのセコンドは相手が出てくると思わないといけない。そしたら指示は何ですか。やっぱりカウンターを取っていけと、これまで取っているポイントを守るということです。(マロニーvs武居)

ポイントは負けている、もう11ラウンド、それなのにマロニーは左周りをやっている。逆でしょう。こっちへ周って右を当てていかないといけないのです。それは武居選手の左が強いからあの左から本能的に遠ざかろうとしているのです。(マロニーvs武居)

裏話なのですけどブルーノ・タリノとやったのですよ、馬力があって強くてタフだったのですが、最後TKO勝ちしたのですけど、控室で「今までこんな強いパンチ受けたことない、頭が割れるようだ」と言うのです。それを同じジムで同門だから「気をつけろ」と言ったのだと思います。非常に警戒してましたね。(マロニーvs武居)

武居選手というのは独特のナチュラルタイミングがありますね。身体をしならせて1発を当てる、パンチがありますね。相手からするとどこからパンチが飛んでくるかわからないような不気味さがありますから、当たるとマロニーもいってしまうのではないか。(武居由樹)