矢尾板貞雄(1)

矢尾板貞雄

それからクワテ・サンチェス戦は矢尾板さんの名作です。もう水澄がリングを這うみたいな、相手が出てくるとすっと動いてカチン、相手が出てくるとすっと動いてカチン、もうおもちゃですよ。だから調子が良い時はロマチェンコ的なボクシングをしていましたね。(矢尾板貞雄)

昔ロマチェンコみたいな動きする選手がいたのです。矢尾板貞雄さんです。パスカル・ペレスに敗れるまでは大きく動きすぎだったが負けて中南米に遠征し帰ってきたら小刻みなすり足になったのです。特に坂本春夫さんを倒したような相手の至近距離でサイドに動いて左フック、ああいうのが似ているのです。

世界戦で早い回にダウン取るのが逆に裏目にでることもあるのです。矢尾板さんがパスカルペレスをダウンさせた。桜井孝雄さんがライオネルローズをダウンさせた。だから強気になり過ぎたりポイントを守ろうとしたり後の試合の組み立てがそこで変わってくるのですね。(アムナットvsゾウ)

ああいうダウンを取ると逆に良くない場合があるのです。矢尾板vsペレスではないですが、相手にそんなダメージは無いんだけど何か勝っているイメージで過度にアグレッシブになる時があるのですね。(パッキャオvsアルジェリ)

連打しながらポジション変えながらバランス崩さずに打ち続けられるのというのは難しいのです。昔だったら矢尾板貞雄さん。最近ではローマン・ゴンサレス。足さばきがそうなのですね。(ワシル・ロマチェンコ)

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