西岡利晃(1)

西岡利晃

マルケスというのはこんな慎重に戦う選手ではないですよ。もっと荒い選手なんですよ。やはり西岡選手がジョニーゴンサレスを倒したあのイメージがあるので、多分ダニエルサラゴサトレーナーの指示でこういう左リードで丁寧に戦っていると思います。(西岡vsマルケス)

西岡選手はもっと右回りして相手の外側に出るのかと思ったら、結構逆回りと正面で相手を迎え撃ってますね。だからジャブも当てよう、左ストレートも打ち込もう、というボクシングですね。(西岡vsマルケス)

白井義男さんが初めて世界チャンピオンになったのは昭和27年それから59年間。幾多の日本人の世界チャンピオンが出ました。誰一人としてアメリカで防衛を成し遂げた選手いないし、ラスベガスで防衛戦をした世界チャンピオンはいないのですよ。これは史上初ですよ。(西岡vsマルケス)

西岡選手自身が非常に図太いですね。海外で世界タイトルを防衛する1つの方法というのを見せてくれましたね。それは判定なんか心配する必要はないのです。倒せば良いのです。私はアジアの選手を海外に連れて行ってるでしょう。成功例はルイシト小泉と池仁珍だけです。2人ともノックアウトしてますよ。

過去の歴史を見ますと、原田、海老原、柴田、石松、ロイヤル小林、世界チャンピオンとして海外で勝てなかったわけですよ。日本人で過去海外防衛したのは渡辺二郎で24年前ですよ。そういった日本ボクシング界の伝統やノウハウというのが西岡選手の中に生きていると思います。(西岡vsゴンサレス)

あの足をみてください。西岡選手ちょうど足一つ外側へ出てますよね。そしてやや半身でしょう。ということはゴンサレスの右ストレートはもろにはくわない体制で戦っているわけです。自分の左ストレートは届き、相手の右ストレートは遠い、という位置で戦っているのです。(西岡vsゴンサレス)

相手のお株を奪うくらいよく伸びる見事な左ストレートでした。(西岡vsゴンサレス)

メキシコっていうボクシング王国ですから、ここで勝つことには意味がありますよ。(西岡vsゴンサレス)

メキシカンはストレートを腹へっていうのは無いのです。危険だからって打たないのです。西岡選手のストレート腹っていうのはヒットすると思いますね。(西岡vsゴンサレス)

ジョニーゴンサレスが見ている西岡像がどういうものかわかりませんけど、西岡選手はのまれていませんし、西岡選手の左ストレートは十分に通用すると思いますね。(西岡vsゴンサレス)

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