■世界のこと(12)

■世界のこと

フィリピンの選手は左のフックをリードパンチにするというのが結構上手いのです。ジャブでは倒せないけど左のフックだったら倒せるというフィリピンの選手はロングの左フックをリードパンチに使うの上手いのですね。

高柳さんこの試合地はテキサス州のサンアントニオなんですよね。米墨戦争といってアメリカとメキシコの戦争があって、メキシコが敗れて国土の約1/2をアメリカに割譲されたわけです。そのアラモ砦というのがこのアラモドームの名残なのですね。

地元のプエルトリコでホープのために世界タイトルをやるというのは非常に少ないですよね。だから外へ出ていって勝てるボクシングをしないといけない。プエルトリカンはハードパンチャーが多いですね。

ベネズエラは総じてアップライトのテクニシャンなのです。ベネズエラの観客というのはそういうボクシングが好きなのですよ。初代チャンピオンのカルロス・エルナンデスはエディ・パーキンスからタイトル取ったのですけどハードパンチャーでした。

中南米も中南米って言ってしまうとよくないのです。各々違うのです。1番ボディワークのバリエーションが多いのがパナマなんです。キューバもカウンターパンチャー多いですしサウスポーも多いです。

ベネズエラというのは反米色が強いのですよ。政治的にね。だから新たにベネズエラからアメリカに入るのは難しいのですよ。だからこの選手もテネシー州ナシュビルこれを第二の故郷というか居住地にしていますよね。(アンヘリド・コルドバ)

中南米の中でベネズエラはちょっと変わったボクシングをするのです。綺麗なんですよ。だからエロイ・ロハスとか、ホルヘ・リナレスとか、割とオーソドックスなボクシングをしますよね。

スペインのボクサーは結構攻防分離の傾向がある。だけど打つ時はしっかり打つ、守る時はしっかり守る。センサク・ムアンスリンと戦ったペリコ・フェルナンデスとか、マンド・ラモスと戦ったペドロ・カラスコ。それで試合数が多いのですよね。

アンジェロ・レオの出身地のアルバカーキ、1846年からメキシコとアメリカの戦争があって、1848年グアダルーペイダルゴ条約というので和平になったのですけど、その時にメキシコの国土の半分はアメリカに割譲されたのです。その中にカルフォルニア州とかこのニューメキシコ州、だからアルバカーキとはもともとメキシコの土地だったのです。

戦後ね、第二次世界大戦後、青空道場というのがあったのですよ。そしたらジムがもう焼けて無いのだから屋外で青空道場やったのですよ。そしたらボクサーが集まってきたわけですよ。それで戦後の復興の土台になったのですよ。

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