■世界のこと(10)

■世界のこと

ブラジルというのは数は多くないのですけど非常に優れたチャンピオンが出ているのですよね。その中で特筆すべきは初代のエデル・ジョフレ。黄金のバンタムと言われた日本でも非常に馴染みの深い本当の強豪チャンピオンでしたね。そして2番目のミゲール・デ・オリベイラは輪島功一さんと2度戦った。これも強豪だったです。

ニカラグアのボクシングの伝統というアレクシス・アルゲリョとかそういう良いボクサーが先輩にいてトレーナーも良いトレーナーがいるのですね。ましてもともと天才少年でしょう。10年に1人とか、ひょっとしたら100年に1人の選手かもわからない。(ローマン・ゴンサレス)

メキシコで4階級制覇をやったのは、エリック・モラレス、フアン・マヌエル・マルケス、ホルヘ・アルセ、カネロ・アルバレス、そしてこのレオ・サンタ・クルスですね。

ロシアの選手のフィジカルトレーニングって半端じゃないのです。腹筋とかボディ打たせて耐えるトレーニングというのがすごいのですよ。

現在の世界ランキングを見ると、ボクシングマガジンでもいいですよ、ボクシングビートでもいいですよ、いかにロシアの選手が上位にきてるか、ソ連が、まあウクライナしかりカザフスタンしかり、そういったところの選手がプロ化して現在上にきているのですね。

ああいうねちっこい強打者というのはアルメニアの伝統ですね。フィジカルの強さもありますよね。肩から上腕部につけての力強さというダルチニアン的なところがありますよね。

プエルトリコの選手はやっぱり左フックが強いですね。パンチをためて当てて振りきる。エドウィン・ロサリオであり、カルロス・オルティスであり、トリニダード、トリニダードなんて左フッカーですよ。ああいう良い打ち方の伝統がありますよね。

以前はスター選手が負けたら必ず再戦させて自信を回復させていた。ところが最近はアメリカはそうではないのです。あれ相性が悪い選手だから負けたのだ。2度負けるとスター街道から脱落してしまう。ところが中南米はリマッチの伝統があるのですよ。再戦させると面白いしお客さんが入る、それで負けた方がやりたがる。マッチョなのですよ。(マティアスvsアナニャン)

あのキューバの歴史を、1959年のキューバ革命以前のボクシングと以降と違うのですよ。だからプロボクシングが無くなって、それでソ連との交流でソ連のボクシングが入ってきたのです。細かい段階をステップしたテキストブック的な。それが功を奏してキューバが支配取り出したのです。

歴史の事を言うと1898年米西戦争というのがあります。アメリカとスペイン。その戦争の後スペインの支配下だったキューバとフィリピンこれがアメリカのものになった。キューバのウガス、フィリピンのパッキャオがアメリカの地で相まみえる。なんか歴史的因縁を感じますね。

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