イギリスは同国人対決に注目を集めるのです。カール・フロッチとジョージ・グローブスの再戦はなんと8万人の観衆です。というのは英国は1国じゃないのですよ。ユナイテッドキングダムなのです。だからイングランドvsスコットランド、ウェールズvsイングランド、いわば都市対抗戦なんです。
カナダには白人ファイターの伝統があるのです。例えばヒルトン兄弟って覚えていらっしゃいますか。マシュー・ヒルトン。ああいうガッチリした身体でガンガンいくファイタータイプがカナダから出てきますね。(デイビッド・レミュー)
プエルトリコは中南米でありながら非常に野球とボクシングに特化して優秀な選手が出ていますね。野球もそうですけど強打者が多いのですよ。(ベルデホvsナヘラ)
やはりパナマとキューバのトレーナーは質が高いのです。身体の柔らかさをいかしたボクシングをさせるのです。(バスケスvsフォルトゥナ)
中南米はある意味で1つの地域なんですよ。だからパナマ人のトレーナーが他の国のホープを教えたり。そう言うのが割とあるのです。国籍があってないようなのです。(バスケスvsフォルトゥナ)
ロシアの選手というのは技術力があってテクニカルなんですけどこんなタフだけが取り柄というタイプも出てくるんですね。(ルスラン・プロポドニコフ)
伝統的にメキシコの選手はサウスポーが苦手なのですよ。ところがプエルトリコの選手は基本練習でサイドステップを良く磨きますからサウスポーをさほど苦にしないのですよ。他の国の選手よりはサウスポーと戦うのが上手いのですよ。(ロマチェンコvsロドリゲス)
過去にニカラグアから出た世界チャンピオンはアレクシス・アルゲリョ、エディ・ガソ、ロセンド・アルバレス、ローマン・ゴンサレス、みんな馴染みで日本で試合してますね。
エクアドルが珍しいので過去にエクアドルと関係した選手なのですが小林弘さんがエクアドルで66年にパラダレスに引き分けたのです。多分部のある引き分けだったのです。その後68年に小林さんが世界チャンピオンになってパラダレスを日本に招いて防衛戦してこの時は3-0で小林さんが勝ちました。
イギリスの選手は3つのタイトルを狙えるのです。まず英国国内タイトル。そして英連邦タイトル。それから欧州タイトル、これは日本で言う東洋太平洋タイトルみたいなものですね。