■世界のこと(1)

■世界のこと

ゴンザレスという名前なんですけど、中南米の選手はスペイン語読みで「ゴンサレス」なんです。ところがアメリカのゴンザレスは「Z」を「ジー」と濁りますから発音はゴンザレスなんです。

パナマというのは中米の一つのボクシングセンターなのです。ベネズエラの選手やジャマイカの選手なんかがパナマでKOドローガといって麻薬撲滅興行をWBAがやるのですがそういう時に集結したりなんかします。

ジャマイカというのは優秀な陸上競技選手をたくさん排出していますけどこのウォータースも全身バネのような身体してますよね。(ニコラス・ウォータース)

アメリカのボクシングはハイリスクハイリターンなのです。強敵と自分が負けるかもしれないようなお客さんが見たがるような相手と戦った時だけファイトマネーがよく支払われるのです。楽勝な相手と戦った時はファイトマネーも低いのです。

私はプエルトリコ行った事ありましてね、ちょっと四角みたいな割と小さな島なんですけど、スペインの文化とアメリカの文化が融合されてスペイン語も通じるし英語も通じるのです。そしてこの国は野球とボクシングなんです。サッカーはあまり盛んではないです。

欧米ではジャブの重要性というのがポイントを取る上で大きいのですよ。ジャッジ達はジャブからの組み立てをしているとポイントをくれる。いきなりの右だとポイントくれないケースがありますね。

メキシコというのはファン気質として男っぽさがないといけないですね。例えばエリクモラレスとマルコアントニオバレラだったらモラレスの方が人気がある。リカルドロペスのようなタイプは一つ人気が無いのです。こざかしい。玄人好みはするんですけど一般人気はとにかく勇敢に打合う選手なのです。

中南米では良いボクサーというのは打たせないボクサーですよ。だから端正な顔しています。だから顔がつぶれたボクサーは「君は良いボクサーではない」と言われるのです。打たせずに打つのが向こうのボクシングの真髄なんですね。

中南米の選手は手打ちのアッパーを上手く打つんですよ。日本なんか昔の選手は一旦ダッキングしてから強くアッパーを打つ。強いアッパーはみんな打つんですけど、早いアッパーとか、合わせるアッパーとかはあまり得意じゃない。最近は若いトレーナー達が研究して打ち出してますけどね。

推測なのですがキューバはサウスポーが非常に多いんです。オリンピックの優勝者でもサウスポーが多いわけですね。だからサウスポー同士のスパーリング経験が多いんだと思います。

タイトルとURLをコピーしました